既に各国のラリーチームにも供給が始まっているLyndon Poskitt Racing スイッチハウジングが少量入荷しました。
何度も設計を繰り返しようやく完成しました。
実戦に基づいて設計された圧倒的な操作性は比べるまでもなく一流品です。

この LPR TWIN ICO スイッチ ハウジング&トグル スイッチアッセンブリーは、既に生産を終えてしまった人気のある LPR Rally Switch の後継バージョンとして設計されました。

オリジナルの LPR Rally Switch の特徴であったトータルコントロールスイッチユニットの代わりに、2 つのICO コントロール スイッチを取付出来るように設計されています 。また、これまで同様にCEV ヘッドライト スイッチやウィンカースイッチを取付できるので、ハンドルバーやバイクに個別に取り付ける必要がありません。

ユニットのボトムにはスイッチ単体で交換可能なロードブックホルダーコントロール用のトグル スイッチがあります。万が一トグルスイッチが破損した際にも、最短の方法と接続でスイッチのみを交換出来る様にコネクターの位置も含めて設計されています。スイッチをガードするためのプレートも適切なクリアランスで配置され、より一層の操作性向上を狙っています。

主役となるダブルマウントされたICOスイッチは、直感的に誤操作する事なくオペレーション出来るよう、また最小の指の移動量を考慮してレイアウトされています。ボトム側のスイッチのポジションはデフォルトでオフセットされてマウントされますが、さらに8mmのピッチでオフセットさせる事が出来る様設計されています。この8mmが直感的な操作性と共にライディングへの影響も最小限に収まる、そしてギリギリまで軽量化されたデザインと相まって、まさに実戦に基づいて設計されたスイッチハウジングです。

・バークランプ付きメインハウジング
・ICOコネクター接続付きトグルスイッチ 付

販売ページはこちら↓
▶ LPR TWIN ICO スイッチ ハウジング&トグル スイッチアッセンブリー
https://reinforcement.cart.fc2.com/ca5/78/p-r-s/

 

 ダカール・ラリー2022の前半戦が終了しました。以前に比べると圧倒的に早くなった動画配信に毎日のステージが終了するのを楽しみに観戦している方も多いのではないでしょうか。

 日本で開催されるラリーとはフォーマットが異なるものの、我々ラリー好きには各ファクトリーマシンのコックピットの仕上がりは大変気になるところです。すでにお気付きかもしれませんが、世界のラリーシーンにおいて、各国のファクトリーチームがこぞって採用するのがMigTECのロードブックホルダーと、ICOのラリーコンピュータです。

  ロードブックホルダーは単純な構造ゆえに、安価に製作することも軽量に製作することも可能です。しかし実戦から得た膨大なノウハウの積み重ねなしには、 ゴールまでライダーを確実に導く高い信頼性を得ることは出来ません。ICOのラリーコンピュータは80年代からダカールラリーと共にあるといっても過言ではなく、ICOの装着率は100%という時代もありました。現代においても、ERTFを主体とするラリーコンピュータを補完するサブトリップメーターとして装備されており、非常時にはトリップメーター・リピーター・スピードメーターとしてライダーをサポートします。

 DAKAR 2022の動画でもKTM・HONDA・YAMAHA・HUSQVARNA・GASGASと言ったファクトリーチームがMigTEC ロードブックホルダーとICO ラリーコンピュータを使用する様子がご覧いただけます。そして同じロードブックホルダーとラリーコンピュータを私たちも使用することが出来るのです。

 ファクトリーチームに選ばれるダカールクォリティをぜひお確かめください。

MigTECロードブックホルダー RBE04.V2
http://reinforcement.cart.fc2.com/ca9/62/p-r-s/
ICO ラリーコンピュータ Rallye Max-G
http://reinforcement.cart.fc2.com/ca4/2/p-r-s/
ICO ラリーコンピュータ Rallye Max2
http://reinforcement.cart.fc2.com/ca4/64/p-r-s/

 

 最高のツーリングシーズンの真っ只中、ReinforcementセットアップHPN Adventure Sport 1043が完成、新たなオーナーへ納車しました。

 新たなオーナーはこれまでフラットツインを始めとして、数々のビッグ・アドベンチャーバイクを乗り継いできました。最後のビッグバイクの選択を我々と真剣に話し合い、考え、辿り着いた答えが、いつの時代も頭の片隅にあったBMW FACTORY TEAMをダカール・ラリーの勝利に導いたHPNです。

 レストレーションを行いながら、オーナーと打ち合わせた内容を元にマシンのセットアップを進めました。エンジンは各部コンディションをチェックしながら、腰上のオーバーホールを行いました。もちろん、エンジン内部からはHPNの刻印と組み立てを行なったペッパール氏のサインが日付と共に刻まれています。

 メインフレームはタンデムステップブラケットの肉抜き加工を実施。合わせて 塗装前の下処理 として傷や凹みの穴埋め、また不要な部分の穴埋めや切除などの処理を行います。

 損耗の多いエンジンガードも同様に傷や凹みの穴埋め・切削を行い、また、今回は純正のサイドスタンド・ブラケットを切除、スムージング加工をしています。

メインフレーム・サブフレームはHPNホワイト、エンジンガードはブラックのパウダーコートで仕上げています。

 組み立ての始まりはステムベアリングの打ち替え、スイングアームピボットのネジ山にタップを立てるところからです。儀式のような作業を経て、いよいよ組み立てが始まります。

 メインハーネスは断線や被覆の損傷の有無を入念に点検します。ターミナルは研磨し腐食部を再生します。小さなターミナルは一度コネクタから抜き取って端子を磨き、また圧着部にはハンダを流し込み、傷んだ端子は交換します。また傷んだハーネステープは除去して清掃し、新しいハーネステープを巻きなおしました。時間のかかる地味な作業ですが、とても重要な作業です。

 クランクケースとシリンダー・シリンダーヘッド・ミッションケース・ファイナルケースはウェットブラストを行いました。スターターモーターカバーはReinforcementオリジナルドライカーボン製。BMW純正品のわずか4分の1の重量です。

スイングアームはオーバーホール。ドライブシャフトの点検、前後のピボットベアリングを打ち替え、ブーツを交換しました。

スイングアームを仮組みし、ピボットボルトを調整しながら慎重にアウトプットフランジのセンター出しを行います。エンジンやギヤボックスなど、ベースになっている各ドナーパーツはBMW-GSという共通名称ですが、それぞれの時代やモデル、本来の組み合わせが異なる部品を、HPNの手によりモディファイされアッセンブリングされています。分解して組み立てるにも、HPNの手法を知り尽くした我々の持つノウハウによりHPNが組み立てた時と同様の完成をさせる事が出来るのです。

 エキゾーストパイプは凹みを直し、そして磨き込み、リフレッシュされたボクサーエンジンに組付けます。

ストローク300mm仕様のWP4860フロントフォークと、リアにはストローク220mmのR1150GSのパラレバーにオーリンズ製ダンパーをアッセンブル。オフロードにおける走破性とストリートユースでのユーザビリティを両立することが可能です。

オーリンズ製ダンパーは今回、スプリングレートおよびダンパーの仕様を変更。試走を重ねライダーの体重に合わせて、最終セットアップではダンパーの全長も変更しました。新たなユーザーのリクエストも含め、ロングディスタンスへの対応とオフロード走行を前提にセットアップしています。

   フロントブレーキはキャリパーブラケットを製作 し、フロントブレーキにブレンボ製4ポットキャリパーを装着。鋳鉄のHPN製フローティング・ブレーキディスクローターは、ピンを外してインナーローターをウェットブラストしました。

 フロントホイールはハブ・リム・スポーク・ニップル、全てを分解。スポークは腐食に強いステンレススポークも選択肢に入りますが、乗り味を重要視しBMW純正スチールスポークを採用しました。リムはバフがけによりポリッシュ仕上げ、ハブはウェットブラストで仕上げたうえで、組み上げました。

 ブレーキマスターシリンダー・ブレーキキャリパーのオーバーホール。ブレーキマスターシリンダーのケースは塗装を行っています。

 ワイドペグはBMW純正品を加工してフィッティング。HPN本来の雰囲気を壊さぬよう、 小さなパーツのひとつひとつの選定にもこだわっています。 ピボットボルトは切削加工したピンに変更しました。

 サイドスタンドは前後のサスペンションに合わせて延長加工。幾度もフィッティングを繰り返しながら、サイドスタンドを立てた際の車体の角度を調整し製作しました。

シート下のツールボックスの蓋を新たにアルミで製作し、パウダーコートで塗装。シート固定金具もHPNスタイルのフィッティング方法で、今回新たに製作したものです。

 前後ウィンカーは新たにブラケットを製作。ウィンカーの取り付けボルトは必要最低限の長さになるように加工するなど、見えない部分にまで配慮しています。また、シャフト内部には固有振動を抑えるために真鍮パイプを加工して圧入しています。フレキシブルでありながら振動を抑え、折れないウインカーになりました。

 雰囲気に馴染まないメッキのグリップヒータースイッチは分解してブラックにパウダーコートにて塗装。コックピットに統一感を出すために、12V電源ソケットのはウィンカーブラケット同様の構造とデザインで製作です。

新たなオーナーと共に、日本での新たなマイレージを刻むHPN ADVENTURE SPORT の誕生です!

 

 本日ICO Rallye MAX-G、Rallye MAX2、MigTECロードブックホルダーRBE04.V2が入荷しました。

Reinforcement Online Storeはこちら

 ハンドルにマウントして電源を取るだけで使用可能なGPSラリーナビゲーションキットもご用意。ICOラリーコンピュータ Rallye MAX-G・ MigTEC ロードブックホルダー  RBE04.V2・ハンドルクランプ・GPSレシーバーブラケット一式をセットにした、すぐにでもラリーにエントリー可能なキットです。 ICOもMigTECもダカールラリーにおいてファクトリーチームに採用されています。

 その他にもHusqvarna 701用 RADE GARAGE Rallye Kitや

Husqvarna FE 2021年モデル用 MST Rallye Expert Kitなど、多くのパーツが入荷しています。

Online Storeへの掲載が追い付いていないものもございますので
まずはお問い合わせフォームよりご連絡ください。

 

ドイツのRNSのラリーコンピュータ用新型リモートスイッチが入荷しました!オンラインストアにも掲載いたしました。

 ダカールラリーにおいてファクトリーチームにも採用されるRNSの製品は、実戦からのフィートバックを生かした高い信頼性と確実な操作性を特徴としています。

 リモートスイッチ”Multi Switch 6H”は、2台のラリーコンピュータをコントロール可能。”CEV Light Switch Clamp”は、Multi Switch 3や Multi Switch 6Hに、KTM等に純正採用されるCEVライトスイッチを取り付け出来ます。

Multi Switch 6H
http://reinforcement.cart.fc2.com/ca11/66/p1-r-s/

CEV Light Switch Clamp

http://reinforcement.cart.fc2.com/ca11/67/p1-r-s/

Multi Switch 6Hは2台のラリーコンピュータ(ICO/RNS)をフルコントロール可能。ラバープッシュボタンはラリーのような極限の状況下でも確実な操作を約束します。
転倒時に破損しやすいトグルスイッチを保護するため、ハウジング一体型のガードを装備しています。
様々なメーカーのロードブックホルダーに対応できるよう、コネクタレスの配線が付属。
KTM等で使用されるCEV製ライトスイッチをMulti Switchにマウント可能なCEVライトスイッチクランプ。Multi Switch 3 および 6H対応です。
MultiSwitchの標準のクランプと交換することで、上部にCEVのライトスイッチをマウント可能になります。
 

ドイツのRally Navigation Solutionsがリリースするラリーコンピュータ用リモートスイッチ”Multi Switch 6H”と”CEV Light Switch Clamp”が間もなく入荷します。

” Multi Switch 6H”は6つのボタンスイッチにより、2台のラリーコンピュータをフルコントロール可能です。RNSだけでなく、ICO Rallye Maxシリーズにも使用できます。

 オプションの”CEV ライトスイッチクランプ”を追加することで、Multi Switch上部にCEVのスイッチを搭載することも可能です。CEVライトスイッチクランプは新製品のMulti Switch 6H および 従来のMulti Switch 3に適合します。

ご予約・お問い合わせは下記のフォームから承っております。
https://reinforcement.cart.fc2.com/inquiry

 

 ロングツーリングに向けて、HPN SPORTのフューエルタンクを換装しました。

 ストックの状態では、BMW 純正フューエルタンクが装着されていました。HPNによるフロントフォークの逃げ加工が特徴的なタンクです。

 新たに装着するタンクは、R80G/S Paris-Dakarカラーで仕上げました。ケブラーで作られており、軽量でありながら32Lの容量を確保。+8Lの余裕が生まれます。

奥には特徴的なチェッカードフラッグタンクのHPN SPORTがセットアップを待っています。こちらの車両は今後ご紹介予定です。

 

 今週開催されるNorth Islands Rally 2020に参戦するTeam BMW BIKES 3台のBMW R1250GS用ナビゲーションキットを製作しました。Reinforcementオリジナルナビゲーションキットは、BMW純正のステーを使用し、車体側へ手を加えず、ボルトオンで容易に脱着が可能な設計としています。

 ロードブックホルダーは、誕生以来ダカールラリーの勝利を支え、そして各国のファクトリーチームが採用するMigTEC(ミグテック)。

 実戦のフィードバックが生かし複雑に設計された強固なアルミハウジングと確実に装着できるカバーパネル、そして安定したロードブックの巻き取りを行うトランスミッションは、文字通りライディングに集中することが出来ます。

 ラリーコンピュータはICO Rallye Max-Gを採用しました。GPSによって速度・距離・方角の情報を取得するため、ホイールセンサーもタイヤ周長の設定も不要。セットアップの容易さが魅力で、動作には12Vの電源を供給するだけです。

ICOとMigTECのスイッチは専用ブラケットを製作してミラー付け根に設置しました。R1250GSのハンドルスイッチの操作性も犠牲にすることのない、公道を多用する日本のラリー向けの仕様です。

  BMW純正のナビゲーションステーには片側3ピースのガセットプレートを使用し、溶接・補強しました。ICO/MigTECを装着した状態でのオフロード走行にも十分な強度を確保しながらも、ナビゲーションキット未装着時でも外観に違和感はありません。

 

Reinforcementでは現在HPN SPORTのレストレーションを行っています。

フレームの状態まで分解が完了し、外装とともにオリジナルと同色で再塗装予定です。各部のメンテナンスだけでなく、フロントブレーキ周りのアップデートも行う予定です。

仕上がりをどうぞお楽しみに!

Restoration HPN Sport.

Fairing, fender, fuel tank and frame will be painted HPN original color.

Not only general maintenance, the front brake will be updated for more stopping power and controllability.


 

ReinforcementセットアップのHPN Adventureを納車いたしました。

 オーナーはBMW R100GS Paris Dakarからのお乗り換えです。オーナーのご希望に合わせて、シティユースやロングツーリングをメインに、オフロード走行も楽しめるセットアップを行いました。

 フロントにストローク300mmのWP 4860フォーク、リアに100mm延長・補強されたHPNモノレバー・WP 3Wayダンパーの組み合わせは、ダートでも高い走破性を発揮します。タイヤはMichelin ANAKEE WILDをチョイス。写真には写っていませんが、パニアフレームも今回製作しました。

 HPN Adventureフェアリングと43Lフューエルタンクはロングツーリングでは心強い装備です。43Lタンクは満タンで700km以上を無給油で走破できるだけでなく、給油量を20L程度に抑えれば純正タンクよりも低重心となり、ダートでの安定性にも寄与します。

 サブフレームは 納車に合わせてマットなシルバーでリペイントして仕上げました。 スクエアのパイプで構成されたアルミ製サブフレームはHPNによるもの。今回あらためてアルミサブフレームを観察してみると、ステーの形状ひとつとっても妥協のない仕事にため息が出るばかりです。

 純正バッテリーと同サイズのアルミケースを製作し、軽量なリチウムイオンバッテリーを収めました。空いたスペースにはスペアチューブやレインウェアを収納することが可能です。

 今まではR100GSでロングツーリングを主体に楽しまれていたオーナーですが、R100GSで感じていたオフロードでの不安を払拭するべく、最良のパートナーとしてHPNを選びました。いつかはユーラシア大陸を横断して、HPNの故郷であるザイバースドルフまで走りたいと夢を語り合う納車となりました。